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【床探し旅】世界のタイル博物館と常滑の町歩き|ラグリエ トキメキ床研究会

ラグリエ部活動

【床探し旅】世界のタイル博物館と常滑の町歩き|ラグリエ トキメキ床研究会

2021.07.19 (最終更新日:2025/07/23)

こんにちは!ラグリエのhattoriです。

『足の下のステキな床』著者の今井さんにお会いして、古き良き床の美しさや魅力にあらためて感動した、私たちラグリエスタッフ。

私たちも、自分の足で歩いて、心ときめく床を見つけに行こう!

素敵な床を愛でる目を養うためにも、まずは色々なところに行ってみて、街にあるカワイイ床や、インテリアの参考になるようなステキな床を探してみよう!となりました。

不定期連載『rugreaトキメキ床研究会』がスタートします!

ラグリエスタッフが全国各地の床を探し歩く、ちょっとマニアックな床探しの旅へ出発です!

\おしゃれな柄、可愛い柄がいっぱい!/

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【常滑の床探し旅】やきものの街を歩いてみました

記念すべき第1回目は、やきものとタイルのまち、愛知県常滑市へ。

常滑旧市街の赤レンガ煙突と景観
旧市街を歩くと、点在しているレンガ煙突を見ることができます。
窯業で栄えた、古くからの町並みがそのまま残っていますよ。

常滑市は窯業が盛んな街で、常滑焼は日本六古窯の一つ(他は瀬戸、越前、信楽、丹波、備前の五つ)でもあり、この中で最も古く、最も規模が大きい窯元です。

今回のrugreaトキメキ床研究会では、このやきものの街で『INAXライブミュージアム』と『土管坂周辺散策』に行ってきました!

【INAXライブミュージアム】タイルの世界と床の魅力を体験

INAXライブミュージアムの外観、煙突と緑に囲まれた建物
INAXライブミュージアム外観。
大きな煙突と緑に囲まれた施設です(撮影:Yamaさん)。

常滑市にある『INAXライブミュージアム』には「窯のある広場・資料館」「世界のタイル博物館」「陶楽工房」「土・どろんこ館」「ものづくり工房」「建築陶器のはじまり館」と6つのテーマ施設があり、ものづくりの心と、タイルや土の魅力にふれることができます。

大きな煙突が目印に!時間があればゆっくり公園散策しても気持ちよさそう。

世界のタイル博物館で出会った魅力的な床・壁デザイン

まずは、「世界のタイル博物館」へ。

	世界のタイル博物館のステンドグラスとやわらかな光に包まれた空間
親子をかたどったステンドグラスが可愛い。
やわらかな光と組み合わせた空間演出も印象的です。

ここには、紀元前から近代まで、7000点を超える装飾タイルを世界の国と地域から収蔵され、床や壁に施された装飾例として、選りすぐりのタイルたちが展示されています。

装飾タイルの魅力と発展の歴史を紹介する、希少なタイル専門博物館です。

世界のタイル博物館のタイル張りエントランスと床の幾何学模様
受付を済ますと、目の前にはタイルの巨大なエントランス。
床面のパターンと奥行きのある構図が来場者を迎え入れます。

足元に広がる幾何学模様のタイルにワクワクしながら、いざ中へ。

	世界のタイル博物館エントランスの床装飾(撮影:Yamaさん)
撮影:Yamaさん

博物館に入ってすぐのエントランスの床も凝った作りでした。

世界のタイル博物館 壁一面に敷き詰められた丸い立体タイル
壁一面に並ぶ丸タイル。
タイルの立体感と光の反射が美しい。

同じタイルでも、貼り方を変えると、さまざまな模様が作れます。視点を変えることで、床や壁の印象も大きく変わるのが面白いですね。

凹凸のある床タイルの装飾とモザイク感のある質感(撮影:Tinaさん)
撮影:Tinaさん『ボコボコ段差のがある感じがとても素敵。』

世界最古のタイルや、細かいモザイクタイルの装飾が印象的でした。また、ボコボコしている感覚。ひんやりする感覚。味のあるタッチのイラスト。見て触って楽しかったです。

世界のタイル博物館 タイルに映る光の変化と陰影のある天井デザイン
朝昼晩、光の当たり方でさまざまな表情を見せてくれるタイル。
時間帯によって印象が変わるのも、タイルならではの魅力です。

天井までも美しいタイルで埋め尽くされていて、どこを見渡してもうっとりしてしまいます。

世界のタイル博物館に展示された囲炉裏風のアンティークタイル装飾
外国版の囲炉裏のような展示物。アンティーク調のタイル絵柄が印象的です。
世界のタイル博物館に展示された動物モチーフの装飾タイル
よく見ると、1枚1枚の動物の絵柄がユニークで可愛い!
タイルに描かれた表情に思わず笑顔がこぼれます。

タイルは、壁や天井だけでなく床材としても使える、装飾性と機能性を兼ね備えた素材。

建物のあらゆる場所で使えるオールラウンダーなんですね。

世界のタイル博物館 タイルで構成された壁と床の展示空間
壁も床も、タイルづくし。
建物全体が芸術作品のように仕上がっています。
世界のタイル博物館に展示された幾何学模様のタイルデザイン
クッションフロアでも似たような柄がありますね!
こちらが本家?本物のタイルデザインを間近で見られます。
世界のタイル博物館の階段に敷かれた幾何学模様のタイル装飾
階段にもタイルが敷き詰められていて、上るのが楽しくなります。
世界のタイル博物館 見え方が変わる錯視タイルパターンの床
目の錯覚で、柄の並びが変化して見える不思議なタイル模様。
	世界のタイル博物館 床一面に広がる幾何学模様のタイル(撮影:hattori)
撮影:hattori

もはや、床が大きなキャンバスのよう。こんなに自由な発想で床を作れたら楽しいですね(笑)

INAXライブミュージアムを歩く|煉瓦・陶器・土の建築美

「世界のタイル博物館」を満喫したあと、せっかくなので、INAXライブミュージアムの他の施設も見学してきました!

窯のある広場・資料館

INAXライブミュージアム「窯のある広場・資料館」外観。大正時代の建築と煉瓦煙突が見える
常滑のレンガ煙突が目を惹くメインの建物です。

土管を焼いた大正時代の窯と建物、煙突を保存し公開している『窯のある広場・資料館』。

INAXライブミュージアムの各施設をめぐる際は、まずここでタイル博物館の入場券を購入するとスムーズです。

INAXライブミュージアム「窯のある広場・資料館」内に展示された常滑焼の道具
明治から昭和にかけて、常滑でつくられた焼き物や道具が展示されています。

煉瓦造の大きな窯や、梁や柱を組んだ小屋組みの構造が美しい、迫力ある展示施設です。

陶楽工房

INAXライブミュージアム「陶楽工房」展示コーナー。カラフルなタイル作品が並ぶ様子
見るだけでワクワクしてしまう、カラフルで可愛いタイルがたくさん

『陶楽工房』は、緑にかこまれた気持ちのよい空間で、陶を使った豊富なメニューで“ものづくり”を楽しめる建物です。

INAXライブミュージアム「陶楽工房」で制作されたワークショップ作品が並んだ棚の風景
いろいろな作品が並んでいます。

自分だったらどんな作品を作ろうかな~と想像するのも楽しいですね。

体験講座は予約制で、所要時間は1~1.5時間程度。楽しみながら、世界に一つだけのオリジナル作品が作れます!

INAXライブミュージアム「陶楽工房」の体験講座風景。複数の制作メニューが紹介されている
講座によっていろいろな体験ができます。

講座メニューには期間限定の内容もあるようなので、訪れる前に公式サイトをチェックしてみてくださいね。

建築陶器のはじまり館

INAXライブミュージアム 建築陶器のはじまり館|屋外のテラコッタパークと緑豊かな広場の様子
豊かな緑が覆う広場で、のんびりとテラコッタを鑑賞できる「テラコッタパーク」

日本を代表する芸術性の高いテラコッタ建築を紹介する『建築陶器のはじまり館』。

INAXライブミュージアム 建築陶器のはじまり館|外壁装飾に使われていた立体的なテラコッタ展示
ビルの外壁に飾られていたテラコッタ。近くで見ると迫力満点です。

展示施設は落ち着いた土壁に囲まれた屋内エリアと、自然光のもとテラコッタを鑑賞できる屋外の「テラコッタパーク」で構成されています。

INAXライブミュージアム 建築陶器のはじまり館|動物の顔を模した個性的なテラコッタ装飾
これはなんの動物?みんな個性的な顔です。

風雨にさらされてきた歴史あるテラコッタが、美しく整備された緑の中でいっそう存在感を放ちます。ユニークな造形も魅力で、散策しながらじっくり楽しめます。

土・どろんこ館

土に触れ、遊び、体感することでその魅力や可能性を発見できる『土・どろんこ館』

INAXライブミュージアム 土・どろんこ館|緑に囲まれた開放的な建物外観
緑に囲まれた、すがすがしい空間です。
INAXライブミュージアム 土・どろんこ館|吹き抜け構造のおしゃれな館内空間
建物の中も、吹き抜けでおしゃれな施設でした。

住まいの素材であり、やきものの原料である土。土をふんだんに使った建築の温もりや気持ちよさを感じる館内で、土の展示や体験教室を開催しています。

INAXライブミュージアム 土・どろんこ館|艶のある球体「光るどろだんご」展示の様子
小宇宙を感じる、美しい「どろだんご」たち。

人気の体験「光るどろだんごづくり」や「土のパステルづくり」などを通じて、土の手触りや変化を楽しめます。

光るどろだんごは約1時間半で完成するとのこと。大人も子どもも、思わず夢中になってしまいそうです。

INAXライブミュージアム 土・どろんこ館|「DISCONNECT/CONNECT」展の展示空間と幾何学模様の床
ぐるぐるとデザインが変わって、不思議な空間に引き込まれます。

訪問時には、「DISCONNECT/CONNECT 【ASAO TOKOLO×NOIZ】幾何学紋様の律動、タイリングの宇宙」という展覧会を開催していました(~2021年10月12日まで)

美術家の野老朝雄と建築デザイン事務所〈noiz〉が再びタッグを組み実現した展覧会です。

《プログラムで生成された映像や音が融合した空間では、模様がまるで生きているかのように変化し続けます。》見る人の感性を刺激する、唯一無二の体験でした。

これでぐるっと、INAXライブミュージアムを見てきました!体験教室などに参加したら、一日楽しめる施設ですね~。

世界のタイルが見られて面白かったですね。

動物や人をモチーフにしたタイルがかわいくて、見てて飽きなかった~。 次回は泥だんご作りに挑戦したいです。

帰ってからオンラインのタイル検定2級を受けました。何度かトライして2級合格 笑。それを通して改めて、タイルの歴史が深く面白く、また進化しているものだと感じました。

もともとモザイクタイルで小さなアクセサリーなどを作ったりしていましたが、今度はモルタルを使用して床をタイル施工してみたいなと思いました。

常滑で人気のMADOYAMA|土管工場跡のリノベ空間でいただく絶品カレー

INAXライブミュージアムでの展示を満喫したあとは、お楽しみのランチへ。

地元のTinaさんに案内してもらい、1階におしゃれな雑貨店、2階で絶品カレーが楽しめる「MADOYAMA」へ。

ラグリエスタッフが訪れた常滑のカフェ「MADOYAMA」の外観。木製の看板と緑が調和した落ち着いた雰囲気の建物。
常滑焼の土管の工場をリノベーションしたお店は、とってもおしゃれで味わいある空間でした。

お店の雰囲気がよくて、くつろげました。 タンドリーチキンのプレートを注文しましたが、タンドリーチキンが程よい辛さでおいしかったです。

1階に販売していた食器が気になりました。

「MADOYAMA」で提供されたスパイスカレーのプレートランチ。副菜が彩りよく並ぶ盛り付け。
撮影:Tinaさん『色とりどりのプレートが素敵』

やきもの散歩道にあるMADOYAMAさん。ほっと安らぐ空間でした。

タンドリーチキンカレーをチョイス。野菜はもりもりでお腹いっぱいになりました。黒蜜のレアチーズケーキもとても美味しかったです。

「MADOYAMA」で提供されたスパイスカレーのプレートランチ。副菜が彩りよく並ぶ盛り付け。
撮影:hattori 

辛いのは苦手なのですが…、そんな私でも美味しくいただけました!焼きたてのパンが美味しすぎ~。豆腐のティラミスの優しい甘さにも癒されました。

【常滑観光】土管坂とやきもの散歩道で床と街並みを楽しむ

お腹も満たされたところで、常滑の定番スポット『土管坂』へ。MADOYAMAからは徒歩5〜10分ほどの距離です。

 土管坂の入口付近。坂道に沿って並ぶ土管と陶器の壁面が印象的な常滑の観光スポット。
撮影:Yamaさん

土管坂はやはり定番ですね。

私の母校が常滑にあり、やきもの散歩道周辺は通学路でした。当時は空港もコストコもイオンもなくて、やきもの散歩道周辺のお店もそんなに多くなかったんですよ。

今はお洒落なお店も増え、見違えるほど変化しましたね。

坂道には「ケサワ」と呼ばれる、土管焼成時に使われた捨て輪の廃材が敷き詰められており、滑りにくく歩きやすくなっています。

土管坂周辺の裏路地。焼酎瓶や土管が埋め込まれた壁が並び、昭和レトロな雰囲気を感じる風景。
細い裏道をのんびり歩くと、壁面には明治時代の土管や昭和初期の焼酎瓶が埋め込まれていて、時代の重なりを感じられます。

初めて行ったけれど、懐かしい気持ちになるところでした。 レトロな街並みが素敵。

常滑の古民家ゲストハウスで、木のぬくもりと味わい深い床を楽しむ|YOMOGI GUESTHOUSE

「常滑、面白そうだけど少し遠いかも…」という方は、ゆったり1泊して街の魅力をじっくり味わうのもおすすめです。

常滑の古民家を改装したYOMOGI GUESTHOUSEの外観。自然に囲まれた落ち着いたたたずまい。
日本人とスイス人のご夫婦が営む、趣のある古民家ゲストハウス。。
YOMOGI GUESTHOUSEの室内。古民家の趣ある梁や木材が印象的な温かみのある空間。
歴史を感じさせる梁や柱、磨かれた木の床が空間全体に温かみを添えています。
YOMOGI GUESTHOUSEの床材。味わいのある木の風合いが魅力の落ち着いた室内。撮影:Tinaさん
撮影:Tinaさん『床に味があってとても落ち着く空間です』

常滑観光の際には、ぜひYOMOGI GUESTHOUSEさんへの宿泊をおすすめします^^(英語・フランス語OK)。
土管坂を登り切って左手にある、気さくなオーナーが迎えてくれるあたたかな宿です。

YOMOGI GUESTHOUSEのInstagramはこちら:https://www.instagram.com/yomogi_guesthouse_tokoname/

床視点で楽しむ常滑の旅|トキメキ床研究会まとめ

常滑の街並みになじむ石畳の道でくつろぐ猫の姿
散策中にネコちゃんに遭遇!

ミュージアムから常滑の街中への散策は、ちょうどいい距離感で、楽しく歩けました。

常滑には何度か来ていますが、床に注目しながら巡る常滑は、女子ラグリエメンバーと一緒だったこともあって、また違った魅力がありました。
これを機にもっとタイルのことを知りたくなって、タイル検定1級を目指したくなりました(笑)

昔ながらの窯元の雰囲気と、そこに自然に溶け込んでいる雑貨屋さんやカフェ。伝統と今っぽさが同居していて、歩いていて楽しかったです~。

後日談…

光るどろだんご体験で完成したツヤ感ある2つの球体作品
撮影:Tinaさん『地球と火星?対称的な光るどろだんご』

後日、息子を連れて「光るどろだんご」作りに行きました。大人も子どもも夢中になれる体験で、つるつるピカピカの仕上がりに!

rugrea トキメキ床研究会 ~常滑編~ まとめ

INAXライブミュージアムから土管坂周辺まで、床をテーマに歩いた常滑散策。見どころたっぷりの一日でした。

世界のタイル博物館では、発想豊かなカラフルタイルの床がたくさん展示されていて、見ているだけでワクワクします。

土管坂周辺では、年季の入った木の床や、陶器片が埋め込まれた歩道など、趣のある床との出会いがありました。

ひとりでふらりと訪れても、ご家族や友人と一緒でも、常滑のまちは一日じゅう楽しめる魅力があります。

次はどんな街で床探しをしようか。今からワクワクしてきますね。

次回の rugrea トキメキ床研究会も、どうぞお楽しみに!

\おうちの床を手軽に素敵に変えるなら/

ラグリエのデザインフロアマットがおすすめです!

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【今回訪れたスポットのご案内】

●INAXライブミュージアム
愛知県常滑市奥栄町1-130
TEL:0569-34-8282
https://livingculture.lixil.com/ilm/

●MADOYAMA(マドヤマ)
愛知県常滑市栄町3-111
TEL:0569-34-9980
https://www.instagram.com/madoyamaniino/

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インテリアやお片付けの本を見るのが大好き。 ラグリエの『読みもの』を通して、ワクワクしたり、毎日の生活がちょっと素敵に、楽しくなるような活動をしていきます!
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